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『没後150年 坂本龍馬』特別展 江戸東京博物館 [世界の美術館&博物館]

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『没後150年 坂本龍馬』特別展を観覧してきました。(江戸東京博物館 6月10日)

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s-『坂本龍馬展』チラシ・表.jpg

会場には龍馬の遺品が展示されており、その数の多さに驚かされます。刀においては、ほとんど反りがなくて直線美を感じる龍馬の愛刀(パンフレットの使用写真)や、

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実際に使用されて刃こぼれをしている刀など、凶器としての現物を見せつけられます。さらに暗殺現場の血染めの掛け軸や屏風などは歴史の空言ではなく、近代の現実として観客に迫ってきます。

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会場の大半を占めるのが多くの書簡です。龍馬は手紙好きだったらしくて、仕事上の連絡などと共に、日々日常の出来事を書き残しております。その数は相当なものになり、反面そのおかげで当時が解読できるわけですから感謝しなくてはなりません。達筆な書簡は私には直接読めません、訳された現代語でようやく理解できるほどです。妻となったおりょうさんとの新婚旅行の様子までもが手紙にしたためられて展示されております。おりょうさんと言えばこの4月に函館を旅行した際、偶然降りた市電の停留所の前に『龍馬記念館』がありビックリしてしまいました。“なんで函館に?”不思議に思いましたが、おりょうさんの故郷だったのですね、納得です。記念館前の龍馬像です。

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この春は、坂本龍馬を通して現代社会の平和と安心を感じることができました。感謝です!…


追記 さらに6通の手紙が発見されました。(朝日新聞 6月16日付)

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ミケランジェロ『ダビデ像』 [世界の美術館&博物館]

東京オリンピックを終えた翌1965年春先、受験した都立高校の合格発表をひとりで見に行きました。2月生まれですので、14歳のお終いかギリギリ15歳になったばかりの時です。合格を確認するとその足で日比谷のスカラ座に映画を見に行ってしまいました。当時家には電話はなく(当然ですが携帯電話などありません)、親や学校に受験結果を連絡することなく映画館に行ってしまったわけです。観た映画は『華麗なる激情』…

s-映画『華麗なる激情』パンフレット・日比谷スカラ座.jpg

法王ユリウス二世の命により、ミケランジェロがシスティナ礼拝堂の天井画を描く実話を映画化したもので、法王をレックス・ハリソン、ミケランジェロをチャールトン・ヘストンが演じております。映画冒頭、現存するミケランジェロの作品の数々が紹介されます。トッドAO70㎜フィルムで撮影された大スクリーンの迫力はいまだに覚えております。スカラ座の階段状の客席の見やすさもあり大興奮した記憶があります。中でも『ダビデ像』には中学生ながらもその迫力に圧倒されました。“これが彫刻…?、大理石でここまで出来るの…?!”


その『ダビデ像』が東京にもあるのです。美術展が大好きで度々山種美術館を訪れていますが、我が家から山種美術館に行くには東京メトロ日比谷線の恵比寿駅で下車して駒沢通りを真っすぐ5分程度歩きます。途中アパレルメーカーのPAPASのビルがあり、道路沿いに『ダビデ像』が鎮座しているのです。

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初めて見たときは驚きました。“えっ、なんでここにあるの?なんで真っ黒なの?”


何回か通る間に慣れてきましたが、その大きさだけは納得ができませんでした。“実物大なの?実物もこんなに大きいの?”思い切って道路反対側から通行人と比べてみました。

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柵の手前リュックを背負った青年が1m70㎝位とすると、台座を除いたダビデ像は約3倍の高さになり5mを超える大きさです。文献によるとフィレンツェ・アカデミア美術館のダビデ像は約4.3mです。明らかに大き過ぎます。なぜこの大きさにしたのでしょうか?しかも黒色に…?下から見上げてもその大きさのために、眼に施された有名なハートマークの眼球も見えません。実物はこんな感じです。

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東京にはもうひとつ、ミケランジェロの大傑作をが鑑賞できます。もちろんレプリカですが、こちらはヴァチカンから贈呈されたお墨付きの作品です。東京カテドラル聖マリア大聖堂にある『ピエタ』像です。大聖堂で販売されている絵はがきから紹介します。

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ヴァチカン・サン・ピエトロ大寺院にある実物の『ピエタ』像です。

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見比べるとはっきりとわかるのですが、聖母マリアの顔の角度が明らかに違います。その理由はともかく、ミケランジェロの力量にはただただ驚くばかりです。衣服の生地の質感から、人体の肌の質感、聖母のすべてをやさしく包み込む静かで柔らかな顔の表情、大理石とはとうてい思えません。


それにしても、先人が遺してくれた文化遺産を身近に接することができて幸せです。たとえレプリカであろうとも…。映画『華麗なる激情』の料金は、当時ロードショーで学割350円、パンフレットは一部150円でした。半世紀以上たった今でも記憶に残るほど感動したのでしょうね、ひとりの中学生が…。


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『花・Flower・華ー琳派から現代へー』展 山種美術館 [世界の美術館&博物館]

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新緑薫る五月、広尾の山種美術館で『花・Flower・華-琳派から現代へー』展を観てきました。

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四季折々の花々が館内に咲き誇っておりました。江戸時代から近代まで、60余点の花々が鑑賞できます。見事と言うしかありません。描かれた花々の特徴や歴史、花ことばまでもが添えられており、心が豊かになる時間と空間でした。中でも山種美術館の至宝の一つと言える、奥村土牛の『醍醐』は何度見ても惚れ惚れしてしまいます。

s-『醍醐』(部分)奥村土牛1972(昭和47) 01.jpg

満開に咲き誇るしだれ桜に、どっしりとした幹のド迫力が見る者を圧倒します。ひとつ今回感じたことがあります。前回鑑賞したのはいつだったか忘れましたが、その時と比べて色(彩色)が少し褪せているように思えるのです。時間の経過とともにそれも作品の風格なのでしょうが、もう少し鮮やかな色合いだった気がしてならないのです。


それに関連して、作品の保管、収蔵をどのように行っているのかが気になってしまいました。素人の考えですが、国宝級の文化財もありますので湿度や温度、照明などに相当な努力が行われているものと思われます。一度バックステージ・ツアーなどを企画してもらうと面白いでしょうね。さらに、修復や修繕などの作業も感心があります。ルーヴル美術館などではガラス越しですが修復室が見学できましたが、毎日、毎時間行うものではありませんので、映像などで公開披露していただけるとその作品に対する愛着も増すのではないでしょうか。前回の展覧会で、日本画の絵の具の色を原材料別に見せたり、筆や刷毛の種類を展示しておりました。当然ながら興味津々で見入ってしまいました。展示作品のみならず関連品(紙本や絹本の違い、彩色や油彩の違い、さらに額縁)などの解説もあると、私みたいな素人には大変ありがたく感じます。美術館(展)が大好きなのです!


くどくなりますが、今回ポスターなどに使用されている田能村直入の『百花』を部分ですが紹介します。四季の草花百種がまるで植物図鑑のような細密さで描かれて、驚きと同時に思わず笑ってしまうほどです!

s-『百花』(部分)田能村直入1869(明治2).02.jpg

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『絵巻マニア列伝』展・サントリー美術館 [世界の美術館&博物館]

赤坂の東京ミッドタウンは今年、開場十周年を迎えました。

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真夏並みの気温で五月晴れの5月8日、そのミッドタウンの3階に位置する『サントリー美術館』で開催中の“絵巻マニア列伝”展を鑑賞してきました。

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正直に言って絵巻を理解できるのか不安がありましたが、入館早々杞憂となりました。病草紙断簡と表された作品に思わず声を上げて笑いそうになったほどです。口から脱糞をする“尻の穴のない男”や“不眠の女”など、究極の苦しみが描かれております。しかもそれらは12世紀、平安時代に描かれているのです!

s-“病草紙断簡 不眠の女”平安時代12世紀.jpg

<不眠の女:ひとりだけ眠れずに悶々としている…・平安時代12世紀 一幅>


尻に関しては次の展示室で、文安6年(1449)の“放屁合戦絵巻”なるものも登場します。

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<放屁合戦絵巻・文安6年1449 一巻部分>


子供だましみたいな笑いもありますが、私が興味を持ったのが石山寺や当麻寺、桑実寺、長谷寺などなど有名寺院の“縁起絵巻”です。なぜその場所に、如何様にして、お寺が建てられたかが一目瞭然と誰にでも解るように描かれているのです。寺の歴史としての価値は絶大なものでしょう。

s-“桑実寺縁起絵巻”天文元年.1532.jpg

<桑実寺縁起絵巻・天文元年1532 上巻部分>


目を引くのが濃紺の青色です。フェルメールのラピスラズリや広重のプルシアブルーなどと同様なものなのでしょうか、興味が注がれます。一度調べてみる必要がありそうです。


絵巻ですので描かれた“絵”が主役ですが、書き添えてある文章、解説文の“文字”が全く読めません。何たることか! 66年も生きてきて己の未熟さにあらためて気づかされた展覧会でもありました…


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『日本画の教科書 東京編』山種美術館 [世界の美術館&博物館]

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東京では、3月21日に全国に先駆けて桜の開花が宣言されました。その前日でもすでに早咲きの桜がほぼ満開になっていました。

春の温かさを感じさせる3月20日、広尾の山種美術館で『日本画の教科書 東京編』を鑑賞してきました。写真の桜は美術館のすぐそばで撮影したものです。

この『日本画の教科書』展は、山種美術館開館50周年記念の特別展で美術館収蔵のコレクションを存分に楽しめます。昨年10月から今年2月まで前期として“京都編”を、今回は後期としての“東京編”の開催となっております。

『日本画の教科書 東京編』山種美術館・チケット.jpg

『日本画の教科書 東京編』山種美術館チラシ表.jpg

1月に京都編を見せて頂き、名品の多さに驚かされてしまいました。副題は「栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ」で、今回は「大観、春草から土牛、魁夷へ」です。いつものことながら山種美術館のコレクションの素晴らしさにはただ、ただ驚くばかりです。

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今回、作品の鮮やかな色彩に目を見張らされました。洋画においては補修や修復作業が常識化されておりますが、日本画においてもかなり難しい補修や修復がされているものと思われます。ただ保存するだけでも大変なのに、後世に残すための作業を続けていることに頭が下がります。美術館大好き人間にとっては、感謝の念しかありません。これからも素晴らしい作品が鑑賞できることを願っております…

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『日本画の教科書 京都編』山種美術館 [世界の美術館&博物館]

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山種美術館開館50周年記念特別展『日本画の教科書 京都編』を鑑賞してきました。(1月9日)

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入館するとチケットにデザインされている竹内栖鳳の『斑猫』(1924年 重要文化財)が出迎えてくれます。

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目線が合ってギョッとするやら嬉しいやら…。会場には教科書でお馴染みの名作が勢ぞろいをしており、お正月の華やかさと本物の持つ迫力に圧倒されてしまいます。

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中でも、上村松園の『牡丹雪』(1944年)の艶っぽさにはゾクゾクしてしまうほどです。

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約60作品が展示されており、すべてが山種美術館の所蔵品ですのでコレクションの多さには驚かされてしまいます。ここですべての作品を紹介することは出来ませんが、さらに2月16日から二か月間に渡り、続編とも言うべき『日本画の教科書 東京編』が開催されます。大観、春草から土牛、魁夷と繋がれていきます。これもまた楽しみです。

年明けの初美術展を国宝級の日本画で幕を明けましたが、考えると昨年もこの山種美術館で『ゆかいな若冲・めでたい大観ーHAPPYな日本美術ー』で新年を迎えたことを思い出します。お正月と山種美術館、切っても切れない関係になりそうです。さて来年は…、今からでは鬼が笑うので止めましょう。まずは健康ですよね…

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山種コレクションに敬意を表して乾杯!!


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『ゴッホとゴーギャン展』東京都美術館 [世界の美術館&博物館]

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すでに12月ですが東京・上野公園のイチョウの木は見事に色づいて、大量の落ち葉となっております。地面はまるでイチョウの葉の絨毯のようです。ここまでになると掃除が大変でしょうね。特に雨が降ってへばりつくと一大事です。お掃除の方をしり目に散らかしてしまいました。ごめんなさい。

目的は東京都美術館で開催中の『ゴッホとゴーギャン展』です。(12月06日)

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ゴッホとゴーギャンの作品を通してふたりの親交の深さが読み取れる展覧会です。

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ゴッホの『ひわまり』とゴーギャンのタヒチで描いた作品程度しか知識になかったものの、それぞれの自画像や揃って同じ題材を描いた作品などと、家族や親せきにあてた手紙などから、ふたりの芸術に対する情熱と葛藤が見て取れます。

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精神を病んで自殺してしまったゴッホに、人間本来の自然の姿を求めてタヒチに逃避したゴーギャン…。意見や思想の違いで解散してしまったビートルズが思い出されます。芸術に対するそれぞれの考えが異なっても、最終的には素晴らしい作品、人類の財産と言ってよいほどの作品群がそれぞれに残っております。絵画と音楽、分野は全く違いますが、現代にこうして接することができることに喜びを感じて感謝に堪えません。人生の楽しみとはこのような事なのでしょうか?…


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『大仙厓展』出光美術館 [世界の美術館&博物館]

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18世紀の禅僧・仙厓義梵が遺した書画など130点余りの展覧会に行ってきました。(11月8日 皇居お堀端・出光美術館)

美術館創始者の出光佐三が蒐集した作品に加えて、福岡市美術館、九州大学文学部所有のコレクションが一挙に終結したのは30年ぶりとの事。

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普段は禅の教えなど無縁の生活をしていると思っていましたが、なんの、なんの、生活の中に密着しているではありませんか。笑いとユーモアでビシビシと伝わってきます。相田みつをの書にも通じるものがあり、久々に心の洗濯をしたようで、感謝したくなるほどです。もうひとつ嬉しいのは、お堀端の帝劇ビル9階にあるこの美術館には休憩のできるロビーが用意されていることです。

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ガラス張りの大窓からはお堀から皇居まで見事な景観が楽しめます。初めての方は皆さん声を上げるほどです。加えてセルフですがお茶のサービスもあります。

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この日は私たちを含めて年配者の来館者が多くみられましたが、若い方々にも嬉しいおもてなしです。

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仙厓の禅の教えと一服のお茶で、心豊かになったいち日でした…。


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『驚きの明治工藝』東京藝術大学大学美術館 [世界の美術館&博物館]

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東京上野の東京藝大美術館で開催された『驚きの明治工藝』展を観てきました。(10月18日)

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幕末から明治時代に制作された工芸品の展示会です。単なる工芸品ではなくて、日本の職人たちが“超絶技法”を駆使して作り上げたみごとな作品群です。当時、日本の国そのもののアピールと外貨獲得のためにすべてが輸出されて国内には残っておらず、今回は台湾の個人コレクター・宋 培安氏の所蔵品で初の里帰りとの事。展示された130点余すべてに目を見張り、その職人技には驚かされました。

メインは、蛇、龍、鳥、魚、エビ、昆虫などを金属で精密に再現した“自在置物”で、関節や胴回りなど自由自在に動かせることに感嘆してしまいました。ほかにも、初めて目にする“ビロード友禅”織や漆工、金工、彫刻などなど、現代の国宝級の職人をもっても再現できないと言われる工芸品でした。当時の職人さんは弟子を取らなかったためにその技が継承できずに、また政府からの援助もなくて次第に制作がすたれていき、今となっては途方もない大きな財産が失われた思いです。

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日本国内にも唯一、京都の『清水三年坂美術館』では“自在置物”を始めとした明治工藝品を収集展示しております。近年開館されたばかりで先日テレビ番組でその存在を知ったばかりです。館長が明治工藝の魅力に取りつかれて世界中のオークションなどで、いわゆる買い戻したコレクションの数々です。日本の職人技をあらためて勉強ができる美術館で、私たち夫婦も鳴門市の『大塚国際美術館』と並んで、一度訪問してみたい美術館です。京都三年坂、有名な七味屋さんの角を下ったところに位置するそうです。

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上野公園、美術館が集まるその広い公園には様々なアート作品が点在します。藝大美術館からの帰り道に見つけた“流れるままに”と題されたブロンズ像です。「そこのお爺さん、遊ばないでくださいっ!」どこからか声が聞こえてきそうです…

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『世界報道写真展2016』東京都写真美術館 [世界の美術館&博物館]

先月9月3日にリニューアル・オープンした東京都写真美術館は“TOP MUSEUM”との名前が冠せられました。

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開催中の『世界報道写真展2016』を鑑賞してきました。(10月10日)

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今回の写真展で特に心惹かれたのは、数多くのシリア難民の姿でした。パンフレットなどに使用されている大賞に選ばれた作品もその一枚です。セルビアからハンガリー側へ有刺鉄線の間から子供を手渡しする瞬間です。ほかにも溢れんばかりの難民を乗せたボートや空爆で負傷したたくさんの人々、特に子供の写真には目を覆いたくなるものがありました。温かい食事にお風呂、そして柔らかいお布団、今の日本の暮らがなんと平和なことか…!、考えさせられてしまいます。

美術館があるのは恵比寿のガーデンプレイスです。訪れたこの日は祝日(体育の日)で“恵比寿文化祭2016”が開催されており、実に平和なひと時を過ごさせていただきました。

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街のシンボル“ゑびす像”です。現在の生活に感謝、感謝です…


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