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『日本画の教科書 東京編』山種美術館 [世界の美術館&博物館]

『日本画の教科書 東京編』山種美術館付近の桜.jpg

東京では、3月21日に全国に先駆けて桜の開花が宣言されました。その前日でもすでに早咲きの桜がほぼ満開になっていました。

春の温かさを感じさせる3月20日、広尾の山種美術館で『日本画の教科書 東京編』を鑑賞してきました。写真の桜は美術館のすぐそばで撮影したものです。

この『日本画の教科書』展は、山種美術館開館50周年記念の特別展で美術館収蔵のコレクションを存分に楽しめます。昨年10月から今年2月まで前期として“京都編”を、今回は後期としての“東京編”の開催となっております。

『日本画の教科書 東京編』山種美術館・チケット.jpg

『日本画の教科書 東京編』山種美術館チラシ表.jpg

1月に京都編を見せて頂き、名品の多さに驚かされてしまいました。副題は「栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ」で、今回は「大観、春草から土牛、魁夷へ」です。いつものことながら山種美術館のコレクションの素晴らしさにはただ、ただ驚くばかりです。

『日本画の教科書 東京編』山種美術館チラシ裏.jpg

今回、作品の鮮やかな色彩に目を見張らされました。洋画においては補修や修復作業が常識化されておりますが、日本画においてもかなり難しい補修や修復がされているものと思われます。ただ保存するだけでも大変なのに、後世に残すための作業を続けていることに頭が下がります。美術館大好き人間にとっては、感謝の念しかありません。これからも素晴らしい作品が鑑賞できることを願っております…

『日本画の教科書 東京編』山種美術館前.jpg


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『日本画の教科書 京都編』山種美術館 [世界の美術館&博物館]

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山種美術館開館50周年記念特別展『日本画の教科書 京都編』を鑑賞してきました。(1月9日)

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入館するとチケットにデザインされている竹内栖鳳の『斑猫』(1924年 重要文化財)が出迎えてくれます。

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目線が合ってギョッとするやら嬉しいやら…。会場には教科書でお馴染みの名作が勢ぞろいをしており、お正月の華やかさと本物の持つ迫力に圧倒されてしまいます。

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中でも、上村松園の『牡丹雪』(1944年)の艶っぽさにはゾクゾクしてしまうほどです。

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約60作品が展示されており、すべてが山種美術館の所蔵品ですのでコレクションの多さには驚かされてしまいます。ここですべての作品を紹介することは出来ませんが、さらに2月16日から二か月間に渡り、続編とも言うべき『日本画の教科書 東京編』が開催されます。大観、春草から土牛、魁夷と繋がれていきます。これもまた楽しみです。

年明けの初美術展を国宝級の日本画で幕を明けましたが、考えると昨年もこの山種美術館で『ゆかいな若冲・めでたい大観ーHAPPYな日本美術ー』で新年を迎えたことを思い出します。お正月と山種美術館、切っても切れない関係になりそうです。さて来年は…、今からでは鬼が笑うので止めましょう。まずは健康ですよね…

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山種コレクションに敬意を表して乾杯!!


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『ゴッホとゴーギャン展』東京都美術館 [世界の美術館&博物館]

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すでに12月ですが東京・上野公園のイチョウの木は見事に色づいて、大量の落ち葉となっております。地面はまるでイチョウの葉の絨毯のようです。ここまでになると掃除が大変でしょうね。特に雨が降ってへばりつくと一大事です。お掃除の方をしり目に散らかしてしまいました。ごめんなさい。

目的は東京都美術館で開催中の『ゴッホとゴーギャン展』です。(12月06日)

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ゴッホとゴーギャンの作品を通してふたりの親交の深さが読み取れる展覧会です。

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ゴッホの『ひわまり』とゴーギャンのタヒチで描いた作品程度しか知識になかったものの、それぞれの自画像や揃って同じ題材を描いた作品などと、家族や親せきにあてた手紙などから、ふたりの芸術に対する情熱と葛藤が見て取れます。

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精神を病んで自殺してしまったゴッホに、人間本来の自然の姿を求めてタヒチに逃避したゴーギャン…。意見や思想の違いで解散してしまったビートルズが思い出されます。芸術に対するそれぞれの考えが異なっても、最終的には素晴らしい作品、人類の財産と言ってよいほどの作品群がそれぞれに残っております。絵画と音楽、分野は全く違いますが、現代にこうして接することができることに喜びを感じて感謝に堪えません。人生の楽しみとはこのような事なのでしょうか?…


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『大仙厓展』出光美術館 [世界の美術館&博物館]

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18世紀の禅僧・仙厓義梵が遺した書画など130点余りの展覧会に行ってきました。(11月8日 皇居お堀端・出光美術館)

美術館創始者の出光佐三が蒐集した作品に加えて、福岡市美術館、九州大学文学部所有のコレクションが一挙に終結したのは30年ぶりとの事。

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普段は禅の教えなど無縁の生活をしていると思っていましたが、なんの、なんの、生活の中に密着しているではありませんか。笑いとユーモアでビシビシと伝わってきます。相田みつをの書にも通じるものがあり、久々に心の洗濯をしたようで、感謝したくなるほどです。もうひとつ嬉しいのは、お堀端の帝劇ビル9階にあるこの美術館には休憩のできるロビーが用意されていることです。

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ガラス張りの大窓からはお堀から皇居まで見事な景観が楽しめます。初めての方は皆さん声を上げるほどです。加えてセルフですがお茶のサービスもあります。

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この日は私たちを含めて年配者の来館者が多くみられましたが、若い方々にも嬉しいおもてなしです。

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仙厓の禅の教えと一服のお茶で、心豊かになったいち日でした…。


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『驚きの明治工藝』東京藝術大学大学美術館 [世界の美術館&博物館]

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東京上野の東京藝大美術館で開催された『驚きの明治工藝』展を観てきました。(10月18日)

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幕末から明治時代に制作された工芸品の展示会です。単なる工芸品ではなくて、日本の職人たちが“超絶技法”を駆使して作り上げたみごとな作品群です。当時、日本の国そのもののアピールと外貨獲得のためにすべてが輸出されて国内には残っておらず、今回は台湾の個人コレクター・宋 培安氏の所蔵品で初の里帰りとの事。展示された130点余すべてに目を見張り、その職人技には驚かされました。

メインは、蛇、龍、鳥、魚、エビ、昆虫などを金属で精密に再現した“自在置物”で、関節や胴回りなど自由自在に動かせることに感嘆してしまいました。ほかにも、初めて目にする“ビロード友禅”織や漆工、金工、彫刻などなど、現代の国宝級の職人をもっても再現できないと言われる工芸品でした。当時の職人さんは弟子を取らなかったためにその技が継承できずに、また政府からの援助もなくて次第に制作がすたれていき、今となっては途方もない大きな財産が失われた思いです。

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日本国内にも唯一、京都の『清水三年坂美術館』では“自在置物”を始めとした明治工藝品を収集展示しております。近年開館されたばかりで先日テレビ番組でその存在を知ったばかりです。館長が明治工藝の魅力に取りつかれて世界中のオークションなどで、いわゆる買い戻したコレクションの数々です。日本の職人技をあらためて勉強ができる美術館で、私たち夫婦も鳴門市の『大塚国際美術館』と並んで、一度訪問してみたい美術館です。京都三年坂、有名な七味屋さんの角を下ったところに位置するそうです。

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上野公園、美術館が集まるその広い公園には様々なアート作品が点在します。藝大美術館からの帰り道に見つけた“流れるままに”と題されたブロンズ像です。「そこのお爺さん、遊ばないでくださいっ!」どこからか声が聞こえてきそうです…

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『世界報道写真展2016』東京都写真美術館 [世界の美術館&博物館]

先月9月3日にリニューアル・オープンした東京都写真美術館は“TOP MUSEUM”との名前が冠せられました。

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開催中の『世界報道写真展2016』を鑑賞してきました。(10月10日)

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今回の写真展で特に心惹かれたのは、数多くのシリア難民の姿でした。パンフレットなどに使用されている大賞に選ばれた作品もその一枚です。セルビアからハンガリー側へ有刺鉄線の間から子供を手渡しする瞬間です。ほかにも溢れんばかりの難民を乗せたボートや空爆で負傷したたくさんの人々、特に子供の写真には目を覆いたくなるものがありました。温かい食事にお風呂、そして柔らかいお布団、今の日本の暮らがなんと平和なことか…!、考えさせられてしまいます。

美術館があるのは恵比寿のガーデンプレイスです。訪れたこの日は祝日(体育の日)で“恵比寿文化祭2016”が開催されており、実に平和なひと時を過ごさせていただきました。

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街のシンボル“ゑびす像”です。現在の生活に感謝、感謝です…


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『ポンピドゥー・センター傑作展』東京都美術館 [世界の美術館&博物館]

上野の東京都美術館で『ポンピドゥー・センター傑作展』を観てきました。(9月19日)

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パリ、ポンピドゥー・センターから来日した作品は約70点。1906年から1977年までの間で、1年1作家1作品で20世紀美術をたどる展覧会です。まず目に飛び込むのは鮮やかなフランス国旗、≪旗で飾られた通り≫ ラウル・デュフィ 1906年です。

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少し飛んで1926年にはロベール・ドローネーの≪エッフェル塔≫があります。

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それぞれ鮮やかな色彩で、本場パリのエスプリが感じられます。

時代は前後しますが、普段からお馴染みの作品にも出会えます。まずは1917年、マルク・シャガールの≪ワイングラスを掲げる二人の肖像≫

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1935年は、パブロ・ピカソの≪ミューズ≫

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1948年は、アンリ・マティスの≪大きな赤い室内≫

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絵画だけではなくて、写真作品もあります。1932年アンリ・カルティエ=ブレッソンの超有名な≪サン=ラザール駅≫

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私が特に足を止めて見入った年代が、終戦を挟む1944年から1946年のコーナーです。まず、1944年はオペラ座前で撮られたモノクロの写真です。フランス語に交じりドイツ語の看板や標識の中、ドイツ軍が撤退する様子が撮影されております。≪ドイツ軍が撤退するオペラ座広場≫作家はジャン&アルベール・ゼーベルガーです。手元に写真がなくて残念ですが、歴史の一瞬が見事に捉えられております。

続く、1945年は展示作品がありません。エディット・ピアフが歌う≪バラ色の人生≫が静かに流れているだけです。

そして1946年を見ると、アンリ・ヴァラシンの色鮮やかな≪ピンクの交響曲≫が展示されております。

s-アンリ・ヴァランシ ピンクの交響曲 1946.jpg

ナチスに占領された時代から終戦へ、そして解放された新しい時代が、この3年間の作品で見事に表現されております。戦争を知らない私ですが、胸に迫るものを感じてしまいました。見事な演出です…

芸術とか、文化とか、私にとっては難しくて理解できませんが、映画を見たり、コンサートに行ったり、美術展を観たりしていると、時々ハッとさせられて心に残るものを感じることがあります。心の肥やしや心の引き出しになっているのでしょうか?そうであればもっともっと吸収したいものです…


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『美の祝典 Ⅲ江戸絵画の華やぎ』 出光美術館 [世界の美術館&博物館]

お堀端の“出光美術館”に行ってきました。s-出光美術館02.jpg

s-『美の祝典 江戸絵画の華やぎ』 出光美術館 チラシ.1.jpgs-『美の祝典 江戸絵画の華やぎ』 出光美術館 チケット.jpg

出光美術館開館50周年記念の美術展です。訪れたのは最終日で“江戸絵画の華やぎ”でした。国宝の“判大納言絵巻”に初めて接しました。その壮大ながらも緻密で精細な絵物語にはただただ驚くばかりで、良くまぁ描き上げたものだと感心をしてしまいました。

ほかにも、酒井抱一の“風神雷神図屏風”やs-『美の祝典 江戸絵画の華やぎ』 出光美術館 風神雷神図屏風 酒井抱一.1.jpg

喜多川歌麿の“更衣美人図”などの重要文化財に接する事が出来て大満足です。s-『美の祝典 江戸絵画の華やぎ』 出光美術館 更衣美人図 喜多川歌麿.1.jpg

恥ずかしいことに、この出光美術館には生まれて初めて入館しました。s-出光美術館01.jpg

お堀端の“帝国劇場”ビルの9階にあり、その存在には常に気にはなっていました。1966年に帝国劇場が新装オープンすると、出光コレクションの常設展示場としてこの美術館も同時にオープンしました。もう50年が経ちますが、帝国劇場には杮落としの“東宝歌舞伎”から、菊田一夫の“風と共に去りぬ”、ロンドン・ミュージカルの“オリバー!”などなど、まだ中学生時代から帝劇では数々の舞台を楽しませていただき現在でも続いております。s-帝国劇場.jpg

半世紀が過ぎて65歳になりました。50年の年月が私を美術館へ導いてくれました。とても感激深い思いです。華やかな江戸時代の美術品と共に驚かされた事があります。美術館のラウンジが全面ガラス張りで、一服しながらお堀端から皇居が遠望できるのです。見事な“演出”と言えるでしょう。s-出光美術館よりお堀端を望む.jpg

“見事な美術品”と“見事な景観”を同時に楽しませていただきました。これだから人生は楽しいのです。明日はさらに新しいものと出会えるかも知れません。楽しみですねェ~

 


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『ルノワール展』 国立新美術館 [世界の美術館&博物館]

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久々に六本木を訪れました。驚きました、地下鉄の六本木駅から東京の名所でもある東京ミッドタウンまで地下道でつながっているのです。目的である国立新美術館のすぐそばまでも、です。いつの間に?…、東京に住んでいながら完全におのぼりさん状態です!

真夏日の気温を記録したこの日、ルノワールの名画に会い行きました。

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もう10年も経ちますがパリのオルセー美術館を訪れた事が思い出されます。“色彩は「幸福」を祝うために”と謳われているように、ルノワールの作品にはそのやわらかな表現で幸せ感が満ち溢れております。少しばかり紹介します。まず『草原の坂道』(1875年頃)と『ピアノを弾く少女たち』(1892年)です。

s-ルノワール 草原の坂道 .jpgs-ルノワール ピアノをく少女たち.jpg

なんと言っても今回の目玉は、『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』(1876年)です。

s-ルノワール ムーラン・ド・ラ・ギャレット.jpg

それに、『田舎のダンス』(1883年)と『都会のダンス』(1883年)です。

s-ルノワール 田舎のダンス.jpgs-ルノワール 都会のダンス.jpg

『田舎のダンス』で、ルノワールの奥様となる女性モデルの愛くるしい表情には見とれてしまいます。さらに両者のドレスの生地である綿と絹が見事に書き分けられている事にも…。実家であるオルセー美術館でも、並べて見比べられるように展示されていることに納得です。

ダンスに関連して、舞踏会や夜会をモチーフにした作品も展示されており、なかでもおもわず足を止めて見入ってしまたのが、ジャン・ベローの『夜会』(1878年)です。

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まさに3Dなのです! 人物は奥に小さく、床は前面に広く大きく、ドレスの裾は手前に流れ来るように長く、さらに画面下左右手前に椅子を配置、天井のシャンデリアも思い切って画面手前に描かれています。(この写真ではやや判りにくいのですが、黄金色のシャンデリアが迫ってくる感じです)遠近法を使用した立体感のある作品ですが、140年近くも昔に3Dの画像や映像などありません。このような技法をどこで学んだのでしょうか? まさに映画館でメガネをかけて見る3D映像に感じられるのです。オルセーの所蔵作品ですが、現地で見た記憶がありません。しかし今回見られて感謝です。もうひとつ今回あらためて感動したのが『浴女たち』(1818~19年)です。

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ルノワール最晩年の作品です。丸みを帯びた女性のからだとその柔らかさは、ルノワールそのものです。今回会場では、リウマチで不自由なからだでも絵筆をにぎるルノワールの実際の映像が公開されています。不自由な手に絵筆を紐でくくり付けている写真もあり、ルノワールの作品に対する情熱がいやなほど伝わります。200年近くにわたり「幸福」を感じさせてくれる作品群に感謝しなければなりません。最後に『自画像』(1875年)です。

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名画が与えてくれる感動、その感動が理解できる感性をこれからも磨かなければなりません。加齢という年輪が磨いてくれることを願っています…

 


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『若冲展』 東京都美術館 その2 [世界の美術館&博物館]

s-『若冲展』 チケット.jpg

東京都美術館で開催されている『若冲展』は本日(5/24)が最終日です。どれほど混雑しているか、想像もできません。

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私は5月14日に混雑を予想して、始発電車を利用して観覧してきました。お目当ては当然のように“釈迦三尊像”と“動植綵絵”です。現在は別々に保管保存されており、これらが再び一堂に会する事は難しいでしょう。

s-『若冲展』 釈迦三尊像00.jpgs-『若冲展』 動植綵絵集001.jpgs-『若冲展』 動植綵絵集002.jpg

美術館2階が、この“釈迦三尊像”と“動植綵絵”だけの展示室になっておりました。半円を描くように全33作品が並べられて、中央に“釈迦三尊像”が偉光を放すように鎮座しております。

入場者のお目当ては同じなので、この展示室だけが異常なほど混みあっております。それでも入場者のみなさんは、作品の超絶技巧をまじかで観たいために整然と列を作り並んでおります。列は二重三重にもなっております。「左から右へ歩きながらご観賞ください!列が長くなっております。皆様がご観賞頂けますように歩いてください!」係員は必死に協力を叫び続けます。しかしながら、どんどん入場してくるので、身動きが取れなくなってきました。列は少ぉ~しづつ、少ぉ~しづつ、動いてはいるのですが…。

あまりの混雑にとうとう男性係員が声を上げました「列を解除します!!ご自由にご覧ください!!」会場内はどよめきが起こり、もうメチャメチャです。男性のお客様が関西弁で叫びます、「キチンと誘導しろよ!」「ロープ張れよ!」「入場制限しろよ!」、その都度、大拍手が沸き起こりますが、美術館の男性係員は「ごめんなさい!ごめんなさい!」を繰り返すばかりです。男性係員の自己判断か、はたまた上司の指示だったのかわかりませんが、結論として職場、仕事放棄です。美術館そのものの素質が問われます。混雑は予測できたし、それなりの方法が考えられたはずです。

展示室は異常な興奮に包まれて、ゆっくり観賞どころではありません。私たち夫婦は抜け出す事にしました。そのおかげで“釈迦三尊像”と“動植綵絵”は、遠目に眺めただけになってしまいました。残念で心残りです。

若冲がその人生の中で師と仰いだ禅僧がおります。煎茶の祖とも言われて晩年はお茶を売り歩き清貧な生活を送り、“売茶翁”と呼ばれた僧です。写真は若冲と若冲が描いた“売茶翁”です。s-『若冲展』 自画像.jpgs-『若冲展』 「売茶翁」若冲筆.jpg

この“売茶翁”が若冲の絵に対して「丹青活手の妙 神に通ず」(まるで神が描いたようだ)との賛辞をおくっています。悦んだ若冲は「丹青活手 妙通神」の刻印を作り、名前とは別に刻印をします。若冲の全作品の中でこの刻印が押されたのはたった4作品しかありません。“動植綵絵”の中の3作品と“百犬図”です。今回の展覧会で展示されましたが見られなかったので、ここに記念(?)として掲載します。

順に、“動植綵絵”より『池辺群虫図』、『蓮池遊魚図』、『牡丹小禽図』そして『百犬図』です。s-『若冲展』 動植綵絵 「池辺群虫図」.jpg

s-『若冲展』 動植綵絵 「蓮池遊魚図」.jpg

s-『若冲展』 動植綵絵「牡丹小禽図」.jpg

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今回お目当てだった“動植綵絵”が観賞できなくてとても残念ですが、今回の美術展が終わり若冲フィーバーがさめた頃、いつになるかわかりませんが実際の収蔵場所である「宮内庁三の丸尚蔵館」での展示公開を切に願うばかりです。現在は非公開となっておりますので…。若冲の神技を少しでも知りたく思う人は私ばかりではないはずです…

 


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