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映画『海賊と呼ばれた男』 [お気に入りの映画]

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映画『海賊と呼ばれた男』を観てきました。(1月13日TOHOシネマズ日本橋・スクリーン1)

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明治生まれで裸一貫で石油ビジネスを築き、“海賊”とニックネームされた男の物語です。原作は百田尚樹の同名の小説で、モデルとなったのは出光興産の創始者・出光佐三です。小説となり映画化されるほどのその波乱に満ちた生き方には、現代では失われてしまった明治男の無骨ながらも律儀な男気に一種の感動さえ感じられます。主人公を演じる岡田准一の骨太の演技に加えて、監督でもある山崎 貴率いるVFXのメンバーの力量に感服してしまいます。

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今の日本では消えてしまいながらも、つい先日のように思い出せる風景がVFXで見事に再現されています。10年以上前に制作された『ALWAYS 三丁目の夕日』と比べればその出来栄えには雲泥の差があります。ハリウッドに負けない日本独自の技術的な進歩と、制作に関わる予算と時間が十分に取れているのでしょう。特に記憶に残るのが映画オープニングの東京大空襲のシーンです。夜空に飛ぶ無数のB29戦闘機、一機の腹から撃ちだされる爆弾が大写しになり、爆弾は空中で炸裂して多数の焼夷弾を撃ちだして、木造の家屋を容赦なく焼き尽くす…。そのクラスター焼夷弾の動作がVFXで再現されて目の前のスクリーンに映し出されます。焼夷弾の仕組みと威力は以前NHKのドキュメンタリー番組で知りましたが、空中での動作そのものは初めて見ました。新しい知識を得た喜びよりもショックの度合いが大きいです。なんでこんな兵器を製造したのか…、なんで戦争をしなければならないのか…!!!

小説や映画では一切触れておりませんが、モデルとなった出光佐三にはもう一つの顔があります。少年時代に父親にせがんで買ってもらった禅僧・仙厓の一枚の書画がきっかけで仙厓の大コレクターとなり、その後洋画や陶磁器にも興味を持ち、生涯をかけた美術品のコレクションには世界も認めるほどです。現在では本社のある東京・帝国劇場ビル内と故郷福岡・門司の『出光美術館』二館で鑑賞できます。東京は、私のお気に入りの美術館のひとつとなっております。門司には当時の執務室も再現されているそうで、一度は訪れてみたいものです。

映画の中で、“海賊”の住居や会社の執務室などの壁面に、一幅の仙厓の書画が掛かっていれば人物像がさらに深まったと思われますが、私の高望みでしょう。なにはともあれ、戦前戦後を通じて日本の屋台骨を支えた無骨ながらも男気溢れる人物が大暴れをするエンターテイメント大作なのですから…


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